デザイン初心者のための本文書体の選び方

こんにちは!パンダパンダです!

今回は、本文書体の考え方についてお話していきます。

タイトルや見出しのフォントには注目してみていると思いますが、本文、つまり読んでもらう部分も大変大切な要素です。

素敵なタイトルをデザインで注目を集めても、中身が読みにくいと人は興味をなくしてすぐに飽きてしまいます。

読みやすく、TPOをかねた書体を考えていきましょう。

●明朝体について

明朝隊はハネやはらいがついていて人の手で書いた形に近い書体ですね。

漢字が大きく、ひらがなが小さい。

横の線が細く、縦の線が太い。

伝統的で静かな雰囲気が特徴的です。

ゴシック体と比較的読みやすく長文に向いており、小説などの本文が縦書きの時によく使われます。

また、明朝体にはオールドスタイルとモダンスタイルがあります。

漢字の形が中心につまった印象で、ひらがなが小さく漢字が大きいのがオールドスタイル。

字画同士が大きく開いていて懐がある印象のものがモダンスタイルです。

難しい時はそのフォントができた時代をみてしまいえば一目瞭然ですね。

秀英明朝とヒラギノ明朝を比べてみましょう。

秀英明朝は100年の歴史を持つ書体を改刻した書体です。

なので、オールドスタイルですね。

ヒラギノ明朝は近代にできた書体で横書きにも対応しているスタイルです。

これがモダンスタイルになります。

●ゴシック体について

ゴシック体は角ばっていて線幅が縦も横も均一な書体ですね。

明朝体と比べると元気ではっきりとした印象があります。

賑やかさや親しみやすさを出したい時に使われます。

ゴシック体の中でも有名な中ゴシックBBBと、新ゴを見比べてみましょう。

ゴシック体はどれも同じように見えてしまいがちですが、こうやって並べてみると大きく違うことがわかりますね。

新ゴシックは漢字もひらがなもいっぱいいっぱいに作られていて均一な印象が強い一方、

中ゴシックBBBは漢字とひらがなが違う大きさで作られています。

また、懐もあるためゴシック体でありながら明朝体に近い読み味がありますね。

二つの書体の特徴は一長一短です。

本文の目的や特徴によってよく考えて選んでいきましょう。

●どっちを使えばいいの?

では、明朝体とゴシック体は結局どっちを使っていけばいいのでしょうか。

一般的に縦書きだったり文章量が多い場合は明朝体がよい言われています。

とはいえ、意図的にゴシック体を取り入れることも多くあります。

それは雰囲気を重視したい時です。

画像を見比べてみてください。

明朝体はそれこそ読みやすいですが伝統的、悪く言うと古臭い印象になります。

ですがゴシック体の場合は読みやすさは劣るもののモダンで今時なとっつきやすい印象になりますよね。

それにゴシック体でも、レイアウトや字間の調整をきちんと行えば長文でも読みやすい画面は作れます。

ちなみに「文字間」はデザインの言葉で「カーニング」と言います。

大事なので覚えておきましょう。

次回は色彩心理についてお話ししてみましょう。

お楽しみに!

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